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2014年02月

通販のお知らせ+近況

  • 2014/02/07 17:29
  • Category:雑記

自家通販のお知らせです。年が明けてから入金のご連絡を頂いた方には、昨日夜遅くに発送しました。クロネコメール便です。2~3日経っても届かない、あるいは、届いた内容に不備があった場合は、お手数ですがメール・拍手にてお問い合わせください。

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さて、新年のご挨拶もままならないまま、日記のようなものを書いてしまいますが、年明けからは少しだけ生活が落ち着いてきて、いや多分慣れもあるのだろうが、2013年に感じていた激動感みたいなものがそこそこ消えてきたので、2013年以前と同じように本をたくさん読む毎日になりました。どっちにしろ同人に手を出せていない点では、申し訳なくも思う次第ですが、また引きこもっている間に拍手からメッセージを頂くなどして、私は私のできることしか結局できないし、待って下さる方のなかには、遅くてもちゃんと待って下さる方がいらっしゃるんだな、と、いい意味で開き直りつつあります。その流れでおっかなびっくり、HARUコミは申し込みました。申し込んだと思ったらあっという間にスペース通知がきました。落ち着いてきたとはいっても、時間が流れるのは早いなあと思います。リハビリというか、まだ小説に手をつけられない感じなので、冬コミ後にちょっと考えた、イヴが出てくる幻想エロ漫画を描こうかなと思っています。描けたとしても短いのになりそう……。

そういえば、「WEB本の雑誌」っていうサイトがあって、そこで「作家の読書道」という連載があってわりとよく読んでいるんですが、久しぶりにあさの先生のインタビュー記事を読み返してるとき、『1冊の本を読んで、一人の人間が強烈に浮き上がってくるような、この人はこの物語の中にしかいない、と思わせるような人物が好きなんです』という部分を読んだ瞬間、そうだよなあ、と妙に深く納得しました。うん、そう、ネズミはとくにそういうタイプのキャラクターなんだろうなぁ。ビヨンドの紫苑もそんな感じですけど。インタビューのときはバッテリーの巧くんが例に挙がっていました。写実というか、人間そのものをなるだけ忠実に書いて文学になる作品もあれば、あさの先生みたいに、とても現実にはいそうもないけれど物語のなかでは個性が光るような人物を描き出して、どちらかといえばエンターテイメントに寄せる作品もある、ということを、なんだか新鮮なことのように思いました。

私は昔から、たとえ同人誌でも人間を書く以上は、あまりにもリアルとかけ離れたものはいやだな、とか、まあそのくせやおい穴は肯定してると自分でも思うのでその時点でっていうか、ホモっていう時点でお前どうかしてるよ、っていうツッコミは置いておいて、でも「現実」をどうにか残しておきたい、という感覚はあったのですが、逆にNO.6原作はそこを割り切っているからこそ紫苑やネズミというキャラクターの魅力が際立ってくるのか、と思うと、目からぺらっぺらのウロコが剥がれる気分です。私の人生がそもそもぺらっぺらなので、ウロコもぺらっぺらです。いつでも剥がれます。(←自慢するところじゃない)

あとはまた、最近読んだ本ですが、角川書店が脅威の電子書籍70%オフセールをしてくれたので、昨年買ってからしばらく寝かせてたKindleを、ここぞとばかり引っ張りだしてきて買いまくりました。前々から気になってた「聖なる黒夜」(柴田よしき)は、評判通りのBLっぷりで、あっという間に読んでしまった。ただ、あんまり主人公陣が好みではなかったのと(脇役の田村が好きな私である……)、女性キャラがなんだろう、どれもなんていうか「古い時代から見たニューエイジ」みたいな感じで、それほど合わなかったので、ホモいいなあ、で終わってしまった。NO.6全巻合わせたより多いくらいのそこそこ分厚い本ですが、NO.6のほうが好きです。私は年に何回この台詞言うつもりなのか。あと、角川ホラー文庫のホラーじゃない系のやつ(わけ分からんこと言ってますが、角川ホラー文庫は人を本気で怖がらせようとしてる作品と、ちょっと不思議で幻想的な、たとえば世にも奇妙な物語のほっこりいい話系の作品が混ざっている)を何冊か買って、恒川光太郎という作家にハマりつつあります。「南の子供が夜いくところ」タイトルからして好み。小林泰三も面白かったです。怖いとか、気持ち悪さに頼ってしまうと、ずっとそればっかりやらないと芸がないみたいになりそうだけど、小林泰三は作品ごとに全然テイストが違うのもすごいです。あとは漫画で、普通に福本伸行の「銀と金」が面白かったとか言ってます。300億ほしいし。3億でもいいからほしい。欲のかたまりやないか。欲といえば欲のまったくない枯れた探偵が出てくる「一角獣をさがせ!」がファンタジー系では最近一番よかったかもしれません。主人公の探偵は異世界に連れて行かれても一貫してダメ人間で、基本的にクズで、武器とか持っても全然使わずに舌先三寸で魔王を退けてしまうけど、戦ってるときもその後も延々ずっとダメ人間である、というのが気に入りました。

これから読もうと思っているのは、例のビヨンド本の続きを5月ごろには書きたいので、ディストピアまみれにしようと思ってて、「最後の物たちの国で」(オースター)とか「ザ・ロード」(マッカーシー)を手もとに置いてあります。「アフリカレポート」っていうのも読んでいます。物心ついたときから本ばかり読んでいて、大人になっても漫画ばかり読んでいて、読書は癖のようなものかもなあと思ったりします。もっと、書くことが癖になるまで追及したら、なにか分かるかもしれない、とぼんやり思ってはいるけど、言い訳のように、時間がない、と思っています。あと、人生にギャグ成分がないと落ち込みが加速するので、ハトよめを全力で読み返し、「イケメンスープレックス!」と突然叫んで笑い出したりしています。ギャグとホラーはかなり近いところにある。

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